1970〜1980年代のヴィンテージ タムタムスツールが、豊富なカラーで大量入荷しました。
鮮やかな色彩に、砂時計のようにくびれたシルエット。
一度見たら忘れられないこの小さな椅子は、1968年にフランスで誕生したデザインです。
生みの親は、プラスチック製品メーカー「STAMP」を率いたアンリ・マソネ。
もともとは釣り人が手軽に持ち運べる椅子として考案されました。
その実用的なスツールが、やがて1970年代のポップカルチャーを象徴する家具へ。
今回は、タムタムの誕生と構造、そして時代を超えて愛される魅力をご紹介します。

釣り人の椅子から、ポップデザインのアイコンへ
軽さと持ち運びやすさを求めて生まれたタムタム。
背もたれのないコンパクトな形は、必要な機能だけを残した実用的なデザインでした。
転機となったのは、フランスの女優ブリジット・バルドーが、自宅でタムタムに腰掛ける姿が雑誌に掲載されたこと。
機能を優先して生まれた椅子は、ファッションやインテリアの世界でも注目を集めます。
自由な曲線と大胆なカラーリングは、当時広がりつつあったプラスチック家具の可能性を感じさせるもの。
今なお、スペースエイジやポップデザインを語るうえで欠かせない存在です。
HOW TO|3つのパーツがつくるシンプルな構造
タムタムのもうひとつの特徴が、簡単に分解できる仕組みです。
同じ形の中空パーツ2つと、丸い座面。わずか3つのパーツでひとつのスツールが完成します。

本体は、口が広がった円錐状のパーツを組み合わせる構造。
中央を細く絞った形によって、タムタム特有の軽やかなシルエットが生まれています。

分解すると、ご覧のとおりシンプルな3つのパーツに。
組み立てには複雑な金具や工具を必要とせず、持ち運びや収納のしやすさも考えられています。

こうしてパーツを見てみると、装飾のように見えるフォルムが、実は機能から導かれた形であることがわかります。
合理的でありながら、どこか遊び心を感じさせる。それがタムタムの面白さです。

色とフォルムで、空間の表情を変える
レッド、イエロー、ブルー、ターコイズ、ブラック、ホワイト。
同じ形でも色が変わるだけで、印象が大きく変わるのもタムタムの魅力です。
一脚なら空間のアクセントに。色違いで並べれば、丸い座面とくびれたフォルムが繰り返され、リズムのある景色をつくります。
スツールとしてはもちろん、ソファ脇で小物を置いたり、ショップでディスプレイに取り入れたり。
気負わず使える日常の家具でありながら、置くだけで景色を変えてくれる存在です。
まとめ
1968年、釣り人のための椅子として生まれたタムタム。
シンプルな構造と自由な色彩によって、半世紀以上経った今も新鮮さを失わないデザインです。
今回入荷したのは、1970〜1980年代のヴィンテージ。
表面の傷や擦れ、色の変化には、長い年月を経た個体ならではの表情が残されています。
一脚ずつ選ぶ楽しさも、いくつかの色を組み合わせる楽しさも。
まとまった数が揃ったこの機会に、ぜひ店頭でご覧ください。
